建物は、確実に、安全に、移動できます。

鉄筋コンクリート造のビルの移動工事は木造建物や鉄骨造の建物に比べて格段に重く、施工が非常に難しい、あるいは不可能と考えられがちですが、この施工を私たちが手掛けたのは戦後の戦災復興事業における道路拡幅に関連して、従前のビルを数メートル後退させる必要からでした。このときは建設省建築研究所において、コロとレール間の耐力はどれくらい取れるのか、建物を押し進めるための押推力がどのくらい必要か、また建物受けに使用する堅木の楔はどのくらいの勾配が最適かなどを実験の上決定し、最初に6階建5000トンのビル移動に成功して以来、多くの経験と、ノウハウを得てきました。この工事はあくまで経験工学的要素が多く、これまで数多くのビルを移動した私たちは安全にかつ経済的に計画し、施工を行うことに自信を持っています。

【特 徴】

  • 建て替えに較べて、はるかに廉価です。
  • 住んだまま、営業しながら、工事ができます。
  • 従前より基礎が強くなります。即ち耐震性も増加します。(この機会に耐震ビルにすることが可能です
  • 内外装を補修しますと新築のようになります。地下室増設も簡単にできます。
  • 工事のため傷むところはありません。無騒音、無振動で施工が可能です。
  • どのような方向へでも、どんな構造物でも可能です。

●移動工法の分類

 水平移動   総掘法  idoukouhou01
  切断法  idoukouhou02
 高低差移動   アップダウン法  idoukouhou03
  斜路法  押上げ   idoukouhou04
 段階アップ移動

●移動種別

 直線移動  斜移動  回転移動
 idouzu01  idouzu02  idouzu03

●施工順序(アップダウン工法の場合:標準)

furouzu